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革バッグに雨染みができたら?乾かし方と染み補修を相談する判断ポイント

雨に濡れた革バッグ。乾いたあとに見るのは輪染みだけではない

雨に濡れた革バッグが乾くと、最初に目へ入るのは、雨粒の輪郭に沿って残った色の差です。表面が乾いていれば、色の違うところだけに手入れをすればよいように見えます。

ただ、水との接触後に変わるのは色だけではありません。艶が落ちる、形が変わる、硬くなるといった変化もあります。輪染みの周りまで見たとき、同じ光の当たり方でも艶が違う、底や縫い目の近くが反っている、濡れた部分が硬くなっているなら、見えている輪郭だけが変化の範囲ではありません。

乾いたあとに残る変化は、輪染みだけではない

雨粒の輪郭と色の差が残ったバッグ表面

日本皮革産業連合会の「耐水性」は、革製品では雨や水滴など、一時的・局部的な水との接触による変化が問題になる場合が多いと説明しています。水に触れたあとの評価項目として挙げられているのは、しわ、膨れ、割れ、はがれ、艶の減少、くもり、変色のほか、水を吸い込んだ部分の変形や硬化です。

乾いた表面に丸い輪郭が残っていたら、その濃淡だけでなく、底や縫い目の近くまで艶が変わっていないか、濡れた部分が反ったり硬くなったりしていないかも関係します。水を吸い込んだ革は、そのまま乾燥すると繊維同士が密着し、風合いの変化、収縮、変形が生じやすいとされています。

熱や手入れ剤で、別の変化が加わることがある

布で表面に触れる革バッグのイメージ

雨に濡れたバッグを早く乾かしたくても、直火、アイロン、ドライヤーなどの高温は使えません。日本皮革産業連合会の「皮革製品の手入れ」は、高温で乾燥させると革が収縮、硬化すると説明し、風通しのよい場所での陰干しを原則としています。

表面が乾いたからといって、水拭きや市販のクリーナー、クリームをすぐ使えるわけではありません。同資料では、表面仕上げを考慮せずに使うと、しみや色むらが生じ、外観を損なうおそれがあるとされています。家庭での水洗いも、色落ち、型くずれ、風合いの低下が起こりやすいため、避けた方が無難とされています。

しみ抜きは、仕上げや色を見ずに決められない

乾いた跡を整える段階では、「雨に濡れた」という事実だけで同じ方法を選べません。日本皮革産業連合会の「しみ抜き」は、皮革製品の内部に深くしみ込んだ汚れやしみを除く作業を指し、仕上げの種類、厚さ、色などを考慮して行うと説明しています。

同連合会の「皮革製品の手入れ」では、クリーナーやクリームなどを使う前に目立たない部分で試し、色落ちやしみができないか確かめてから全体に使うよう案内しています。「皮革クリーニング」では、水で洗うと収縮、型くずれ、硬化、脱色、艶失せが起きやすく、水系のクリーニングは特殊なケースに限られるとされています。